乙女ゲームのことやら色々よろずに日々思いついたことなどをつらつら書いております。ノーマルも勿論好きですが、腐ってるのも好きなので、苦手な人は注意。
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将臣は平泉の近くまで来ていた。しかし、これ以上は近づけない。何故なら平家のものが平泉に入ったと知られると不都合だ。平家にとっても、平泉にとってもそうだろう。しかし、それでは将臣の目的は果たせない。だから、将臣は夜、内密に抜け出すことにした。
「知盛にぐらい言った方がいいかもしれねえけど・・・」
どうせ滞在時間などほとんどないに等しい。別に問題はないだろう。
そう思い、平泉の地に足を踏み入れた。
「えっと、九郎の邸は・・・っと」
あらかじめヒノエに貰っていた地図を頼りに歩き続ける。
しかし、着いたはいいが、九郎のいる様子がなかった。どうも留守にしているようだ。
(仕方ねえ。しばらく待つか・・・)
寒い中、将臣は待っていた。今まで南国の方にいたせいか、やけに寒く感じる。しかし、将臣は待っていた。九郎にどうしても会いたかったから。
やっと九郎らしき人物が帰って来るのが見えた頃、将臣はすっかり冷え切っていた。
「やっと帰ってきたか・・・」
九郎が将臣に気付くと馬から降りて、こう言った。
「ど、どうしてお前がここに・・・」
「よう・・・どうしてって会いたかったからに決まってんだろ」
「ふ、ふざけるな!!平家のお前が俺に何の用だ!!」
九郎は平家のを強調して言った。やはり簡単に固定観念は消えないものである。
「お前が無事かを確認しに来たんだよ、今日はな」
「今日は?」
「九郎・・・俺と一緒に平家に来ないか?」
「ば、馬鹿なことを言うな!!そんなの無理に決まっているだろう!!」
「説得なら俺がする。だからお前は何も考えず、ついてきたらいいんだよ」
「そういうわけには・・・!」
「九郎・・・俺はお前が好きだ。だから、お前を放って、自分だけのんびり生きているなんてごめんなんだよ」
「しかし・・・」
「来いよ、九郎」
「・・・断る」
九郎は顔を歪めて言った。つらそうに、何かを我慢しているように・・・。
「・・・平家を・・・お前をもう一度戦に巻き込むのは嫌だ・・・もう、誰にも傷付いてほしくないんだ・・・兄上は平家がまだ反乱の意志があるととれば、きっと平家を本当に滅ぼすだろう。だから・・・断る」
「九郎・・・」
「それに平泉にも恩を返さなくちゃならない。色々世話になったし、こんな俺を匿ってくれている。・・・逃げろと言った弁慶には悪いが、俺は俺一人、のうのうと生きているのは嫌なんだ」
「・・・」
「だから・・・さよならだ、将臣。もう2度と来ないでくれ」
将臣はそれからどうやって帰ったのか、具体的には覚えていない。
「失恋より・・・ショックだな・・・」
九郎を助けられる存在ではなかったということがとても悲しかった。
「・・・有川・・・」
「知盛・・・今日は早いんだな、起きるの」
「どこかの誰かさんが勝手に出て行ったからな・・・」
心配されていたのか、と将臣は思ったが、あえて礼を口にはしなかった。知盛はそういうのを望んではいないだろうから。
「逢瀬に失敗したようだな・・・」
そう、失敗したのだ。2度と戻せないのではないかと思うほどに・・・。
「知盛にぐらい言った方がいいかもしれねえけど・・・」
どうせ滞在時間などほとんどないに等しい。別に問題はないだろう。
そう思い、平泉の地に足を踏み入れた。
「えっと、九郎の邸は・・・っと」
あらかじめヒノエに貰っていた地図を頼りに歩き続ける。
しかし、着いたはいいが、九郎のいる様子がなかった。どうも留守にしているようだ。
(仕方ねえ。しばらく待つか・・・)
寒い中、将臣は待っていた。今まで南国の方にいたせいか、やけに寒く感じる。しかし、将臣は待っていた。九郎にどうしても会いたかったから。
やっと九郎らしき人物が帰って来るのが見えた頃、将臣はすっかり冷え切っていた。
「やっと帰ってきたか・・・」
九郎が将臣に気付くと馬から降りて、こう言った。
「ど、どうしてお前がここに・・・」
「よう・・・どうしてって会いたかったからに決まってんだろ」
「ふ、ふざけるな!!平家のお前が俺に何の用だ!!」
九郎は平家のを強調して言った。やはり簡単に固定観念は消えないものである。
「お前が無事かを確認しに来たんだよ、今日はな」
「今日は?」
「九郎・・・俺と一緒に平家に来ないか?」
「ば、馬鹿なことを言うな!!そんなの無理に決まっているだろう!!」
「説得なら俺がする。だからお前は何も考えず、ついてきたらいいんだよ」
「そういうわけには・・・!」
「九郎・・・俺はお前が好きだ。だから、お前を放って、自分だけのんびり生きているなんてごめんなんだよ」
「しかし・・・」
「来いよ、九郎」
「・・・断る」
九郎は顔を歪めて言った。つらそうに、何かを我慢しているように・・・。
「・・・平家を・・・お前をもう一度戦に巻き込むのは嫌だ・・・もう、誰にも傷付いてほしくないんだ・・・兄上は平家がまだ反乱の意志があるととれば、きっと平家を本当に滅ぼすだろう。だから・・・断る」
「九郎・・・」
「それに平泉にも恩を返さなくちゃならない。色々世話になったし、こんな俺を匿ってくれている。・・・逃げろと言った弁慶には悪いが、俺は俺一人、のうのうと生きているのは嫌なんだ」
「・・・」
「だから・・・さよならだ、将臣。もう2度と来ないでくれ」
将臣はそれからどうやって帰ったのか、具体的には覚えていない。
「失恋より・・・ショックだな・・・」
九郎を助けられる存在ではなかったということがとても悲しかった。
「・・・有川・・・」
「知盛・・・今日は早いんだな、起きるの」
「どこかの誰かさんが勝手に出て行ったからな・・・」
心配されていたのか、と将臣は思ったが、あえて礼を口にはしなかった。知盛はそういうのを望んではいないだろうから。
「逢瀬に失敗したようだな・・・」
そう、失敗したのだ。2度と戻せないのではないかと思うほどに・・・。
<あとがき>
やっと、やっと将九らしい!!しかし、甘くない(汗) もうチモが愛しいのバレバレでないですか、この文章。好きなキャラを脇役に持ってくるほど、そのキャラがいいとこだりだったりするんですよね・・・脇キャラ大好きなんですよ☆
とにかくもうそろそろ終了が見えてきたかも!!まだ先はあるけれど!!
<日記>
これ、まだ5月だと思って下さい(泣)
ちゃんと5月に書き始めたのに、時間オーバーで6月に来ちゃっただけなんです!!ちょっと手違いがあっただけなんです!!
とにかく文化祭は終了したので、よしとします。あとはテストに向けて頑張るのみです(泣) ていうか、体調不良気味です・・・気持ち悪いけど、明日休むと迷惑をかけてしまう恐れがあるので、頑張ります・・・どうしてこんなに気分が優れないんだろう・・・。
やっと、やっと将九らしい!!しかし、甘くない(汗) もうチモが愛しいのバレバレでないですか、この文章。好きなキャラを脇役に持ってくるほど、そのキャラがいいとこだりだったりするんですよね・・・脇キャラ大好きなんですよ☆
とにかくもうそろそろ終了が見えてきたかも!!まだ先はあるけれど!!
<日記>
これ、まだ5月だと思って下さい(泣)
ちゃんと5月に書き始めたのに、時間オーバーで6月に来ちゃっただけなんです!!ちょっと手違いがあっただけなんです!!
とにかく文化祭は終了したので、よしとします。あとはテストに向けて頑張るのみです(泣) ていうか、体調不良気味です・・・気持ち悪いけど、明日休むと迷惑をかけてしまう恐れがあるので、頑張ります・・・どうしてこんなに気分が優れないんだろう・・・。
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