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乙女ゲームのことやら色々よろずに日々思いついたことなどをつらつら書いております。ノーマルも勿論好きですが、腐ってるのも好きなので、苦手な人は注意。
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2024/11/23 (Sat)                  [PR]
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2007/05/30 (Wed)                  十六夜の月の日に 第8話
「・・・」

 泰衡は内密に渡された手紙を読んでいた。
 差出人は還内府。九郎のことについて書かれていた。

 (九郎を助けるために、こちらに渡してほしい・・・か)

 この手紙の内容を簡単に信じられるほど、泰衡はお人好しではない。しかし、弁慶が言い残したことが気になる。

『還内府に事情を説明して下さい。きっと助けてくれます』

 あの弁慶が騙されたということはないだろう。しかし敵は敵だ。信用していいものかは疑うべきだ。

 (しかし・・・)

 鎌倉優勢のこの状態で九郎をここに残しても危ないだけではないだろうか。ここは賭けてみる方が得策か・・・。

 (・・・どちらも失うよりも・・・)

 泰衡は九郎のもとへ向かった。


「九郎」
「泰衡?何用だ?」
「・・・これを読め」

 泰衡はあの手紙を渡す。

「これは?」
「還内府からの書状だ」
「!!」

 九郎は食い入るようにそれを読んだ。表情もいつもと違う。

 (・・・なるほどな)

 泰衡は九郎と還内府の繋がりをある程度見定めた。

「九郎」
「・・・なんだ」
「還内府のもとへ行くがいい」
「?!」
「このままここにいてもどうしようもなかろう。お前が鎌倉と戦えるとも思えんしな」
「・・・俺に平家に寝返れというのか?」
「そうだ」

 その方が九郎の為だと泰衡は思う。しかし、九郎は首を縦に振らなかった。

「嫌だ。それだけは絶対にしない」
「・・・九郎」
「俺は源氏だ。平家になど行っても仕方ない」

 九郎の表情は重かった。まるで決断に迷っているように・・・。

「・・・まあいい。じっくり考えてみるといい」

 泰衡はそう言って部屋を出る。

「・・・俺が平家に行けば・・・今度は平家が狙われる・・・将臣に迷惑をかけていいはずがない・・・」

 その言葉は小さかったけれど、泰衡の耳に確かに届いた。



<あとがき>
泰衡さんは何故だろう、今回動かしやすかったかも。
好きだから嬉しい限りですけど。
さぁ、もうすぐちゃんとした将九が出てくるはずですよ!!

<日記>
今日は日記が二つあるとかいう恐ろしいことになってます。だって感想を書きたかったから(汗)
明日はとうとう文化祭です!!頑張ってきます!!
ダンスが少し緊張します・・・。パソ操作もですけど(汗)
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