乙女ゲームのことやら色々よろずに日々思いついたことなどをつらつら書いております。ノーマルも勿論好きですが、腐ってるのも好きなので、苦手な人は注意。
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とりあえず、スチルは全部埋めたので、割とまあまあコンプに近い状態かと。最近までうたプリうたプリ言ってたのに、新たなゲームをしてたというw相変わらず更新出来てないですけど、まあ、もう仕方ないというか←
なかなかの良質ゲーでしたが、なかなかこうすっきりはしないですね!まあ、蒼ルートはまあまあすっきりでしたけど!
ここからはネタバレ有りの感想と考察なので、一回下げますよ。
なかなかの良質ゲーでしたが、なかなかこうすっきりはしないですね!まあ、蒼ルートはまあまあすっきりでしたけど!
ここからはネタバレ有りの感想と考察なので、一回下げますよ。
公式に則って、日生→七葵→千代→夏帆ちゃん→十夜兄さん→蒼で攻略していきました。見た目と性格的には間違いなく七葵君が好きな筈なのに、気が付いたら日生にぞっこんでした。しかもどちらの日生も好きというww 本物も偽物もすごく好きなんですけど。正直日生はノーマークでしたよ。あの手は基本そんなに好きなタイプではないと思いましたが、たっつんの声も相まって、偽物は腹黒(というと語弊があると思いますが)、本物はちゃら可愛いという、たっつんのちゃら可愛いキャラってすごく可愛いですよね!←
とりあえず、一人一人、一言ずつくらい感想を。
・日生
恋人同士以降になってからの急ないちゃいちゃっぷりには正直、年齢制限を再確認するぐらいびっくりしましたが、その後が切なくて仕方なかったです。
偽物の境遇も切ないものがありますし。だって、そうしないと生きていけなかった人ですから。やってることは犯罪でも、彼が望んでたのは主人公の傍だってことを共通4章で明かされて、尚更切なくなりました。本当はすぐに立ち去っても良かったのに、2年間、ずっとこの街に留まったのは、主人公に恋をしてたから、だなんて。
ルートとしても、大変良かったにも関わらず、共通でのあの憎い振る舞い。いなくなっても、彼は存在感のある存在でした。主人公の事情を知っておきながら、尚、無理に奪いもせず、かつ彼女の為の道を用意してた。そして、本当は自分が本物になれる機会はあったにも関わらず、それをせず敢えて主人公に気付いてほしかった、だなんて。ルートでも切なくなったのに、日生の憎い演出に更に惚れ直しました。優しくはないけど、想ってることがすごくよく分かる。
そして、私としては本物も好きなんです。本物の言葉はすごく悲しかったです。自分にはそれほどの価値しかないのか、と。ない筈はないのに、結局はそれを肯定する現状というのが。そして、今後も本物の光先輩は自分を偽り続けないといけないというのが、切なくて仕方ないです。5章とかそれ以降の彼を見ていると、大変可愛らしい人物であるのが分かるのですが、そんな余裕もない4章と日生ルートの荒れた彼は、まるで別人のようでしたし。まあ、そこでキャラ変わり過ぎとかじゃなくて、それだけ余裕がなかったのだと思わせるのは声優さんの演技と、TAKUYOさんのシナリオ力ではないかと思いますが。そこは素晴らしいところです。
どちらにせよ、彼らは二人して幸せにはなれないのですから、切ないです。同じ人間は二人もいらないけれど、偽物の境遇は結構悲惨なものがありますし、かと言って本物も居場所を奪われていい程、酷いことはしていないですし。なんかそんな二人がすごく好き過ぎて、完全に一言の領域を超えてましたw なんか、もっと語れるんですけど、それはまあ、いいやw
・七葵
彼はルートよりも、共通や他の章での方が味があった気もしますが、彼のルートの結末の幸せっぷりを見たら、やはりこのルートも良いなと思いました。
はっきり言えることは、一番乙女ゲーしてるのは彼です。ああ、青春だなって思ったのは七葵ルートだけです。あとは死神と少女という乙女ゲーは、高校生の筈なのに青春要素が無いですw まあ、遙かしてて青春だな、と思うことがあるのか?と聞かれるとあれも大抵青春要素を具体的には挙げられませんが、4なら忍人ルートの惹かれあうシーンは、ああ、青春だなと思いましたし、こう、キャラクター達が甘いシーン&照れくさそうにしてると、ああ、恋してる、青春してる、て気になりますが、死神と少女は七葵君くらいしか、それを感じなかったというかw
彼は、大変優しくて、強い人です。葛藤はある程度してるのでしょうけど、ブレません。プレイ中は疑問に思うくらいでしたが、なんかあとがき見て、ああ……と妙に納得はしました。
優しくて、強い人で、でもきっと弱い自分も確かにいるからこそ、主人公と共にあれたのだと思います。彼はかなり理解能力が高い人だと思います。でも若さ故の無遠慮さもあるんですけどね。いや、強さ故の無遠慮さかもしれませんが。
そんな私は、本物日生と七葵君のやりとりが非常に好きでした。多分、七葵君と相性がいいのは、本物の方でしょうね。事情を知ってる七葵君に、本物は結構気楽に接することが出来る相手だったから甘えやすかったでしょうし、なんだかんだで甘えを許してくれるっていうのは本物にとって嬉しい相手だろうなあと思います。あと七葵君も世話焼きですからね。……これ以上語ると、腐向けになるから止めましょう。ちなみにプッシュは七葵君×本物日生です。うん。逆も可。でもちゃら可愛過ぎるから日生は受けでしょう←
・千代
優しくて、純粋な人でした。結末は何となく幸せな感じがしましたが、よくよく考えれば、トラウマ持ちの主人公には、これ絶対幸せじゃなくね?って今更思いましたが。千代さんも結構好きです。可愛いです。七葵君とのやりとりは腐向け的な意味はなく好きです。うん。こいつらはカップリングと違うと思ってます。
彼が一体誰だったのか、何者だったのかは分からないですし、EDの時系列も、生まれ変わりとも捕えられますが、千代の格好とかを見ると、前世ともとれると私は思うのですが。
秋桜が会いたかった桜、の理由を考えてみると、前世の方もしっくり来る気がします。前世の千代は桜のような主人公と恋人同士だったけれど、何らかの理由があって離れ離れになって、その後秋桜となる、というのも、また解釈出来ると思います。
でも、後にめぐり合うというのも、間違ってないとは思いますが。七葵君のルートや他のルートでもそうですが、千代の消えた後、秋桜は枯れますから、本当に消滅したと考えても、不自然ではなく、そうしてめぐり合えたというハッピーエンドも悪くは無さそうですし、この解釈も有りだと私は思いますが……どうなのかは想像に止めるしかなさそうです。
・夏帆ちゃん
最初は私、夏帆ちゃんが主人公に依存してるのかと思ったんですけど、本当に依存してるのは主人公の方でしたね。彼女は主人公にとって自分だけのお友達だと、だから他の人に盗られたくない、一人にしないで、という気持ちが強いのは主人公の方でした。でも、それを否定せず、味方でいてくれる、助けてくれる夏帆ちゃんは本当にいい子です。まあ、夏帆ちゃんにとっても、主人公ほどじゃないでしょうけど、そういう気持ちがありそうですしね。二人で百合百合してても、それはそれで良いと思います。
でも、地味に夏目君と夏帆ちゃんはいい感じになる、と勝手に思ってます。夏目君、すごく好きですし、夏帆ちゃんとのやりとりが一番生き生きしてるしで……付き合っちゃいないよ、YOU!みたいなノリで見てたんですけど、そんなこと考えてたのはもしかして私だけですかねww
・十夜兄さん
先にネタバレ読んでしまったから、アレですけど、まさか正体が……とは思いませんでしたよw 十夜兄さんあたりのルートで主人公が本当にまずいことが分かります。
私、十夜兄さんの正体は、主人公の想いが凝り固まって、見える人には見える、そういう気持ちの物体だと思ってたんですが、それを考えるとEDはどう解釈したら良いのか分かりません。あれは一体、何だったのか。千代と同じく、別の世界で生まれ変わった二人と考えても良さそうですが、あれって主人公の妄想の世界と考えても不自然じゃないですよね。まあ、あれで死んでそうだから、二人の妄想の世界っていうのは、ちょっと無理もあるかもしれませんが。
ちなみに近親相姦が不得手な私が、一番理解に苦しむのは、兄妹同士で果たして恋愛感情は芽生えるのかということでしたが、この二人については全く不自然じゃなかったですね。だって本当の兄妹でないどころか、彼の正体は、主人公の妄想ですからね。かと言って、そういうのが平気なわけではないので、ルート・シナリオとして、よく出来ているものだったと思いますが、十夜兄さんのルートは私は好きではないです。彼のルートは非常に閉鎖的で、主人公は変わること自体を放棄してますからね。
・蒼
公式は彼と、十夜兄さんでしょうね。彼も公式ヒーローです。全ての問題を解決するルートですし。死神と少女という物語の集大成はこのルートで、これもこれで間違いなくハッピーエンドの話です。
彼のルートについては、とても綺麗だったと思います。彼と主人公の物語は、語るところがないくらい綺麗に纏まってました。あれだけ、日生日生と言っておりましたが、例えば、遙かみたいにメディアミックスをしたとして、公式で推してほしいのは蒼です、とはっきり言えるくらい、私は蒼のルートが好きです。まあ、メディアミックスは推しませんがw
蒼と主人公は、きっと二人で、ある意味普通の生活とやらを最初から始めることになるとは思いますが(如何せん、蒼はずっと感情もなく暮らしてきてますから、他人との関わりあいすら漸く始まったばかりですし、主人公に至っては妄想の世界から漸く脱したわけですから)、二人でそれを乗り越えてほしいな、と思いました。幸せにな、お二人さん。
さて、一言と言いながら、長々と語ってきたわけですが、あとがきで明かされた、この物語の役割について、色々と解釈に困るところが。
この物語は、死神と少女、というゲーム中に出てくる物語に掛け合わせて、話が進んでおり、ここで蒼と、十夜という二人の死神が存在してくることによって、このゲーム中にでてくる死神と少女の解釈自体も変わってきます。そして、それを仕組んだのが伏待さんなわけですが。
先程言った通り、蒼と十夜は死神、少女は主人公なわけです。伏待さん曰く、どうやら彼の仕組んだことは全て、友人の娘である主人公の幸せを願い、様々な物語を紡いできたというわけです。それが死神と少女の物語でもあります。作中出てくる「死神と少女」の物語に掛け合わせてできる解釈がそれぞれ、蒼と十夜で体現されているのだと思いますし、そう考えると、死神と少女という物語自体が、ある意味、”物語”の世界の話であると解釈出来ると思っています。分かりにくい例えで言うならば、めだ箱の安心院さんとかが「漫画は10巻以内で終わらせるべきで、その段階で、この物語はそのセオリーに反する。だから終わらせなくちゃいけない」的なことを言ってたり、めでかちゃんは主人公であるから負けることがない、とか、キャラクター達は確かに物語の中で生きている筈なのに、それを物語であると自覚している部分がある、と言った感じ。まあ、つまりは公式でどうどうと二次元の世界の話なのですよ、と言われていると私は解釈しているわけですし、これは外れていないと思っています。それで様々な人が伏待さんの物語の中で、それに沿った行動をとっているのか、それとも逆なのか、というのは判断が難しいですが、そういうことなのだと思います。
そして主人公を幸せにする役割を持つ別の人物が、日生と七葵君なわけです。
日生の役割は主人公を外の世界に連れ出す、といったものだと伏待さんが言ってるわけで、実際にどちらの日生も、彼の結末を迎えれば、主人公を連れ出す役目をきっちりこなしてます。これも塔の上に囚われた姫の話に則って、物語は進んだと考えられます。それに関しては千代さんも然り。
しかし、ここでまさかのカミングアウト。七葵君はこの世界の住人ではなく、外れているからこそ、人には見えないものが見えたりするという衝撃の事実。はずれているからこそ、主人公を救える立場にあった、とのことでしたが、じゃあ、七葵君とは何者なのか。本人すら分からないことをあれこれ考えても仕方ありませんが、じゃあ、お前、誰なんだよ、と。
私は思うに、七葵君とは二次元の世界を見ている世界の住人だったのだと思います。つまり、彼は私達でいうところの夢小説のキャラクターに近いのではないかと。自分主観となるべきストーリーは彼には存在しないのは、彼が私達、読み手であるからで、実際にこのゲームに出てくるストーリーに、七葵君に置き換えられるストーリーが存在しないんです。だからこそ、その規定伝承的なストーリーの外に出られた時、主人公は、本来の乙女ゲーの役割の主人公になれて幸せになれる的な。そんな感じかなと。
そして、七葵君も自分のルートに入って、急に今まで見えてた人ならざるものが見えなくなったのは、必要なくなったというよりは、自分がその二次元の中の住人と溶け込んだと考えられるのではないかと思います。思うだけです。
で、自分で言っておいて、あれなんですけど、そうなると主人公が共通ルートで千代さんが見えなくなるのが不思議なわけですが……あれですかね、主人公が千代の話の登場人物を止めたからですかね。
とりあえず、解釈に困るのが死神と少女という話なのですが、かなり良いゲームだと思います。うたプリ的なノリのゲームが好きな人とか、乙女ゲーで自分を投影した方にはオススメできませんが、それ以外で、読みゲーが苦じゃない人にはかなりオススメしたいですね。
とりあえず、一人一人、一言ずつくらい感想を。
・日生
恋人同士以降になってからの急ないちゃいちゃっぷりには正直、年齢制限を再確認するぐらいびっくりしましたが、その後が切なくて仕方なかったです。
偽物の境遇も切ないものがありますし。だって、そうしないと生きていけなかった人ですから。やってることは犯罪でも、彼が望んでたのは主人公の傍だってことを共通4章で明かされて、尚更切なくなりました。本当はすぐに立ち去っても良かったのに、2年間、ずっとこの街に留まったのは、主人公に恋をしてたから、だなんて。
ルートとしても、大変良かったにも関わらず、共通でのあの憎い振る舞い。いなくなっても、彼は存在感のある存在でした。主人公の事情を知っておきながら、尚、無理に奪いもせず、かつ彼女の為の道を用意してた。そして、本当は自分が本物になれる機会はあったにも関わらず、それをせず敢えて主人公に気付いてほしかった、だなんて。ルートでも切なくなったのに、日生の憎い演出に更に惚れ直しました。優しくはないけど、想ってることがすごくよく分かる。
そして、私としては本物も好きなんです。本物の言葉はすごく悲しかったです。自分にはそれほどの価値しかないのか、と。ない筈はないのに、結局はそれを肯定する現状というのが。そして、今後も本物の光先輩は自分を偽り続けないといけないというのが、切なくて仕方ないです。5章とかそれ以降の彼を見ていると、大変可愛らしい人物であるのが分かるのですが、そんな余裕もない4章と日生ルートの荒れた彼は、まるで別人のようでしたし。まあ、そこでキャラ変わり過ぎとかじゃなくて、それだけ余裕がなかったのだと思わせるのは声優さんの演技と、TAKUYOさんのシナリオ力ではないかと思いますが。そこは素晴らしいところです。
どちらにせよ、彼らは二人して幸せにはなれないのですから、切ないです。同じ人間は二人もいらないけれど、偽物の境遇は結構悲惨なものがありますし、かと言って本物も居場所を奪われていい程、酷いことはしていないですし。なんかそんな二人がすごく好き過ぎて、完全に一言の領域を超えてましたw なんか、もっと語れるんですけど、それはまあ、いいやw
・七葵
彼はルートよりも、共通や他の章での方が味があった気もしますが、彼のルートの結末の幸せっぷりを見たら、やはりこのルートも良いなと思いました。
はっきり言えることは、一番乙女ゲーしてるのは彼です。ああ、青春だなって思ったのは七葵ルートだけです。あとは死神と少女という乙女ゲーは、高校生の筈なのに青春要素が無いですw まあ、遙かしてて青春だな、と思うことがあるのか?と聞かれるとあれも大抵青春要素を具体的には挙げられませんが、4なら忍人ルートの惹かれあうシーンは、ああ、青春だなと思いましたし、こう、キャラクター達が甘いシーン&照れくさそうにしてると、ああ、恋してる、青春してる、て気になりますが、死神と少女は七葵君くらいしか、それを感じなかったというかw
彼は、大変優しくて、強い人です。葛藤はある程度してるのでしょうけど、ブレません。プレイ中は疑問に思うくらいでしたが、なんかあとがき見て、ああ……と妙に納得はしました。
優しくて、強い人で、でもきっと弱い自分も確かにいるからこそ、主人公と共にあれたのだと思います。彼はかなり理解能力が高い人だと思います。でも若さ故の無遠慮さもあるんですけどね。いや、強さ故の無遠慮さかもしれませんが。
そんな私は、本物日生と七葵君のやりとりが非常に好きでした。多分、七葵君と相性がいいのは、本物の方でしょうね。事情を知ってる七葵君に、本物は結構気楽に接することが出来る相手だったから甘えやすかったでしょうし、なんだかんだで甘えを許してくれるっていうのは本物にとって嬉しい相手だろうなあと思います。あと七葵君も世話焼きですからね。……これ以上語ると、腐向けになるから止めましょう。ちなみにプッシュは七葵君×本物日生です。うん。逆も可。でもちゃら可愛過ぎるから日生は受けでしょう←
・千代
優しくて、純粋な人でした。結末は何となく幸せな感じがしましたが、よくよく考えれば、トラウマ持ちの主人公には、これ絶対幸せじゃなくね?って今更思いましたが。千代さんも結構好きです。可愛いです。七葵君とのやりとりは腐向け的な意味はなく好きです。うん。こいつらはカップリングと違うと思ってます。
彼が一体誰だったのか、何者だったのかは分からないですし、EDの時系列も、生まれ変わりとも捕えられますが、千代の格好とかを見ると、前世ともとれると私は思うのですが。
秋桜が会いたかった桜、の理由を考えてみると、前世の方もしっくり来る気がします。前世の千代は桜のような主人公と恋人同士だったけれど、何らかの理由があって離れ離れになって、その後秋桜となる、というのも、また解釈出来ると思います。
でも、後にめぐり合うというのも、間違ってないとは思いますが。七葵君のルートや他のルートでもそうですが、千代の消えた後、秋桜は枯れますから、本当に消滅したと考えても、不自然ではなく、そうしてめぐり合えたというハッピーエンドも悪くは無さそうですし、この解釈も有りだと私は思いますが……どうなのかは想像に止めるしかなさそうです。
・夏帆ちゃん
最初は私、夏帆ちゃんが主人公に依存してるのかと思ったんですけど、本当に依存してるのは主人公の方でしたね。彼女は主人公にとって自分だけのお友達だと、だから他の人に盗られたくない、一人にしないで、という気持ちが強いのは主人公の方でした。でも、それを否定せず、味方でいてくれる、助けてくれる夏帆ちゃんは本当にいい子です。まあ、夏帆ちゃんにとっても、主人公ほどじゃないでしょうけど、そういう気持ちがありそうですしね。二人で百合百合してても、それはそれで良いと思います。
でも、地味に夏目君と夏帆ちゃんはいい感じになる、と勝手に思ってます。夏目君、すごく好きですし、夏帆ちゃんとのやりとりが一番生き生きしてるしで……付き合っちゃいないよ、YOU!みたいなノリで見てたんですけど、そんなこと考えてたのはもしかして私だけですかねww
・十夜兄さん
先にネタバレ読んでしまったから、アレですけど、まさか正体が……とは思いませんでしたよw 十夜兄さんあたりのルートで主人公が本当にまずいことが分かります。
私、十夜兄さんの正体は、主人公の想いが凝り固まって、見える人には見える、そういう気持ちの物体だと思ってたんですが、それを考えるとEDはどう解釈したら良いのか分かりません。あれは一体、何だったのか。千代と同じく、別の世界で生まれ変わった二人と考えても良さそうですが、あれって主人公の妄想の世界と考えても不自然じゃないですよね。まあ、あれで死んでそうだから、二人の妄想の世界っていうのは、ちょっと無理もあるかもしれませんが。
ちなみに近親相姦が不得手な私が、一番理解に苦しむのは、兄妹同士で果たして恋愛感情は芽生えるのかということでしたが、この二人については全く不自然じゃなかったですね。だって本当の兄妹でないどころか、彼の正体は、主人公の妄想ですからね。かと言って、そういうのが平気なわけではないので、ルート・シナリオとして、よく出来ているものだったと思いますが、十夜兄さんのルートは私は好きではないです。彼のルートは非常に閉鎖的で、主人公は変わること自体を放棄してますからね。
・蒼
公式は彼と、十夜兄さんでしょうね。彼も公式ヒーローです。全ての問題を解決するルートですし。死神と少女という物語の集大成はこのルートで、これもこれで間違いなくハッピーエンドの話です。
彼のルートについては、とても綺麗だったと思います。彼と主人公の物語は、語るところがないくらい綺麗に纏まってました。あれだけ、日生日生と言っておりましたが、例えば、遙かみたいにメディアミックスをしたとして、公式で推してほしいのは蒼です、とはっきり言えるくらい、私は蒼のルートが好きです。まあ、メディアミックスは推しませんがw
蒼と主人公は、きっと二人で、ある意味普通の生活とやらを最初から始めることになるとは思いますが(如何せん、蒼はずっと感情もなく暮らしてきてますから、他人との関わりあいすら漸く始まったばかりですし、主人公に至っては妄想の世界から漸く脱したわけですから)、二人でそれを乗り越えてほしいな、と思いました。幸せにな、お二人さん。
さて、一言と言いながら、長々と語ってきたわけですが、あとがきで明かされた、この物語の役割について、色々と解釈に困るところが。
この物語は、死神と少女、というゲーム中に出てくる物語に掛け合わせて、話が進んでおり、ここで蒼と、十夜という二人の死神が存在してくることによって、このゲーム中にでてくる死神と少女の解釈自体も変わってきます。そして、それを仕組んだのが伏待さんなわけですが。
先程言った通り、蒼と十夜は死神、少女は主人公なわけです。伏待さん曰く、どうやら彼の仕組んだことは全て、友人の娘である主人公の幸せを願い、様々な物語を紡いできたというわけです。それが死神と少女の物語でもあります。作中出てくる「死神と少女」の物語に掛け合わせてできる解釈がそれぞれ、蒼と十夜で体現されているのだと思いますし、そう考えると、死神と少女という物語自体が、ある意味、”物語”の世界の話であると解釈出来ると思っています。分かりにくい例えで言うならば、めだ箱の安心院さんとかが「漫画は10巻以内で終わらせるべきで、その段階で、この物語はそのセオリーに反する。だから終わらせなくちゃいけない」的なことを言ってたり、めでかちゃんは主人公であるから負けることがない、とか、キャラクター達は確かに物語の中で生きている筈なのに、それを物語であると自覚している部分がある、と言った感じ。まあ、つまりは公式でどうどうと二次元の世界の話なのですよ、と言われていると私は解釈しているわけですし、これは外れていないと思っています。それで様々な人が伏待さんの物語の中で、それに沿った行動をとっているのか、それとも逆なのか、というのは判断が難しいですが、そういうことなのだと思います。
そして主人公を幸せにする役割を持つ別の人物が、日生と七葵君なわけです。
日生の役割は主人公を外の世界に連れ出す、といったものだと伏待さんが言ってるわけで、実際にどちらの日生も、彼の結末を迎えれば、主人公を連れ出す役目をきっちりこなしてます。これも塔の上に囚われた姫の話に則って、物語は進んだと考えられます。それに関しては千代さんも然り。
しかし、ここでまさかのカミングアウト。七葵君はこの世界の住人ではなく、外れているからこそ、人には見えないものが見えたりするという衝撃の事実。はずれているからこそ、主人公を救える立場にあった、とのことでしたが、じゃあ、七葵君とは何者なのか。本人すら分からないことをあれこれ考えても仕方ありませんが、じゃあ、お前、誰なんだよ、と。
私は思うに、七葵君とは二次元の世界を見ている世界の住人だったのだと思います。つまり、彼は私達でいうところの夢小説のキャラクターに近いのではないかと。自分主観となるべきストーリーは彼には存在しないのは、彼が私達、読み手であるからで、実際にこのゲームに出てくるストーリーに、七葵君に置き換えられるストーリーが存在しないんです。だからこそ、その規定伝承的なストーリーの外に出られた時、主人公は、本来の乙女ゲーの役割の主人公になれて幸せになれる的な。そんな感じかなと。
そして、七葵君も自分のルートに入って、急に今まで見えてた人ならざるものが見えなくなったのは、必要なくなったというよりは、自分がその二次元の中の住人と溶け込んだと考えられるのではないかと思います。思うだけです。
で、自分で言っておいて、あれなんですけど、そうなると主人公が共通ルートで千代さんが見えなくなるのが不思議なわけですが……あれですかね、主人公が千代の話の登場人物を止めたからですかね。
とりあえず、解釈に困るのが死神と少女という話なのですが、かなり良いゲームだと思います。うたプリ的なノリのゲームが好きな人とか、乙女ゲーで自分を投影した方にはオススメできませんが、それ以外で、読みゲーが苦じゃない人にはかなりオススメしたいですね。
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