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乙女ゲームのことやら色々よろずに日々思いついたことなどをつらつら書いております。ノーマルも勿論好きですが、腐ってるのも好きなので、苦手な人は注意。
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2024/05/17 (Fri)                  [PR]
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2007/10/12 (Fri)                  GS連載第十三話 Girls☆
「ドラマだけだと思ってた・・・こんな別荘って・・・」
「うん・・・」
 瑞希サマの別荘にやってきた女の子's。瑞希サマの別荘はそれはもう本当に素晴らしかった。
「すっごーい!!瑞希サマ、すごいねえ!!」
「これくらいどうってことないわ。これでも小さい方だわ」
「すっごーーい!!」
 一人一部屋でも全然余るぐらいの部屋数。しかし折角みんなで来たのだからと、わざわざ一つの部屋へと集まる。
「それで、どうするの?」
 有沢さんも何だかんだ言いつつ来てくれた。
「じゃあさ、みんなで必要なスキルを磨いていこうよ。みんなでやれば全然きつくないと思うの!」
 なっちゃんが言う。だいたいみんなもそれに同意した。みな別々のスキルが必要だったりするのだが。ただし例外が一人。
「葉月くんってパーフェクトじゃないと駄目だからなぁ・・・」
 そんなことを言う子(天ちゃん)がいるからみんなでしようということになったのだ。
 最初は運動。朝のうちなら涼しくて爽やかに出来る。しかし、有沢さんはもちろん、瑞希サマまで途中で止めてしまった。なっちゃんももうクタクタだ。
「ま、まだやるの~?お二人さん」
「だって鈴鹿君の好みの子は運動の出来る子だって!!」
「葉月くんはパーフェクトじゃないと駄目なんだもん!!」
 恋する乙女のパワーはすごいというか・・・。
 午後は芸術観賞及びファッションチェック。最近のトレンドを探すことが目的だ。ここでは瑞希サマとなっちゃんが特に張り切っていた。
「すんごい集中して見てるね、二人とも」
「・・・でももう一人集中してる子がいるわよ、別の意味で」
 ファッション誌に偶然葉月くんが載っていたらしい。天ちゃんは穴が空くぐらいじっと見てる。桁外れの集中力で。
 そして夕食後は勉強会。なっちゃん辺りはもう放り出している。
「なっちゃん、もう止めるの?」
「だってもう十分じゃん~。一教科が1日で終わるなんて初めてだよ、私」
「学生なんだから勉強するのは当たり前でしょう」
「志穂は本当に真面目なんだから。それを言うなら姫条とか鈴鹿に言ってやってよ。補習組だよ、あいつら」
 そんなことを言いつつ、勉強をしていたのだが、天ちゃんが一言漏らした。
「いっそ葉月くんとか守村君に勉強を教えてもらったらいいのにね、姫条君も鈴鹿君も」
「あ~!!それ傑作!!あいつらもうちらみたいに合宿みたいなことすればいいんだよ!!」
「それだと守村君が迷惑するわ」
「葉月君ってあまり教えたりする側にいかなそう・・・」
「そんなことないよ、珠ちゃん!葉月くんは教えるの上手いよ!!」
「教えてもらったことあるの?天ちゃん」
「ないよ」
「ないんかい!!」
 そしてみんなが疲労が溜まってきた頃。未だに踏ん張ってる方が二名。
「志穂ちゃんはともかく天ちゃんは本当にすごいよね」
「確かに・・・瑞希達が休んでる時もあの子だけすっごく頑張ってたわ」
「恋する乙女恐るべし・・・」
 天ちゃんの労力の半分は葉月くんの為に費やされてたりするのだった。


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2007/10/10 (Wed)                  GS連載第十二話 夏休みだもの
 天ちゃんは悩んでいた。夏休みをどう過ごすか。やることは山積みなのだが、遊びたい。いや、正直なところ葉月くんに会いたいのだが、いい理由が見つからない。う~ん、と悩んでいたところ、何だか恋する乙女達が集まってきたようだ(これも天ちゃんのパワーだろうか?)。
「ああ~!もう!あいつ、何でこう、バイトバイトって!!少しぐらい遊んでくれたっていいじゃん!!」
 なっちゃんってば、ここ学校だから意中の相手に聞かれてるかもよ? 多分気にしないのだろうけどね。
「ああ・・・色サマってばどうして瑞希のことをもっと見てくださらないのかしら・・・」
 彼は特殊な人間だからだよ、瑞希サマ。
「折角勇気を出して誘ったのに、鈴鹿くんってばバスケが忙しいなんて・・・」
 あれはバスケ馬鹿だからです、珠ちゃん。
「まだ学生だもの。勉強以外に熱中することなんて・・・でも・・・」
 気になるなら、声でもかけてしまえばいいのに、有沢さん。
「みんな、色々悩みを抱えてるんだね・・・」
「ちょっと天ちゃんってば他人事みたいに。さっきまで唸ってたのは誰かな~?」
「だ、だって葉月くん、かっこいいから、私なんて全然釣り合わないし、お仕事、忙しいみたいだから!!」
「あら、どうして?あなた十分可愛いじゃない。瑞希の次に」
 とりあえずどこから突っ込んでいいのか分からないが、天ちゃんの問題は確実に性格にあると思われる。いや、趣味にあると言った方がいいのだろうか。
「でも、このままじゃ皆、好きな人に振り向いてもらえないよ・・・」
 そう、珠ちゃんの言う通り、状況を打破する手立てが必要なのだ。
「じゃあさ、今年の夏は自分を磨こうよ!!みんなで手を合わせれば、絶対上手くいくって!!でさ、夏祭りの時にみんなでデートすんの!!それで落とすってのはどう?」
「わ、私はそんなこと・・・」
「一緒にしようよ、志穂ちゃん」
 天ちゃんの天使スマイル炸裂。たいていの人がそれで言うことを聞いてしまうらしい。(特に葉月くんに絶大な効力を発揮する。)
「そうと決まれば早速計画を練るわよ!!」
 そうして練った計画は、一週間集中合宿という形で、瑞希サマの別荘で行われることになった。


2007/10/03 (Wed)                  GS連載第十一話 花の男の子
「天ちゃん、今帰り?」
「なっちゃん!うん、そうだよ」
 急速に仲良くなったなっちゃんと天ちゃん。まるで漫才コンビのような二人である。
「あんた、また体育の途中で転んでたでしょう」
「だ、だって~、そこに段差があるから」
「あそこ、ほぼ平らじゃん」
「あるよ~」
 はば学のグランドの整備はほぼ万全だ。ただ天ちゃんがそれを上回るドジなのだ。
「あれ?あの、花壇をいじってる人って誰?」
「あんた、知らないの?守村くんだよ。秀才で有名の」
「へ~・・・可愛いねぇ」
「男に対してそれは失礼でしょ・・・て言いたいところだけど、本当に可愛いわ。何食べたら、あんなに繊細な少年が出来上がるのか・・・」
「聞いてきてあげようか?」
「は?ちょ、ちょっと!!」
 天ちゃんはスタスタと守村くんに歩み寄った。
「守村くん、何を食べたらそんなに可愛くなるの?」
「え?」
「ご、ごめん!守村くん!!この子ちょっとずれてて・・・!!」
 それ、フォローになってないです、なっちゃん。
「だって・・・花に囲まれてても全然不自然じゃないし・・・」
「た、確かにそうだけどさ・・・」
「それはいつも花壇を扱っているからですよ。これから先の季節にあった花もたくさん咲いてくる頃ですから、楽しみにしていて下さいね」
「うん。ところで何を食べたら・・・」
「天ちゃん!!行くよ!!」
「え、なっちゃん~!引っ張らないでよ~」
 天ちゃんは強制的になっちゃんに連れていかれた。
「・・・不思議な方でしたね・・・」
 守村くんの率直な意見であった。

「最近の流行はこれなんだ・・・へ~」
 天ちゃんは雑誌を見ていた。と言っても、普段買っている雑誌ではなく、偶然葉月くんが載ってる雑誌を買った模様。本人談、かっこよかったから、だそうで。
 でも葉月くんだけを見るのもどうかと思ったらしく(当初の予定はそれだけ)、別のページも見ることにした。単に、教室で暇だったから。
「あ、それ」
「ほえ?」
「それ、この間買おうか迷ってたやつだ。あ~あ、買っとけば良かった」
「あの・・・どちらさまですか?」
「ああ、私?藤井奈津実。あんたは、天ちゃん、だよね」
「う、うん・・・」
 どうしてこんなに知られているのか、天ちゃんには甚だ謎だった。しかし、散々ドジなことをしていて、容姿もそれなりに良ければ、有名にもなる。最近したドジでは狭い通路を通ろうとして、鞄がはまり、そのまま転倒したことだ。もちろん、たくさんの人が見ている前で。
「どうしてこんなにたくさんの人が私のこと知ってるのかな・・・」
「そりゃ、あんた、あれだけ色んなドジやってれば、有名にもなるよ。素で氷室ッチのこと『お父さん』って呼んだらしいじゃん」
「そ、それは言わないでー!!」
 これは天ちゃんにとって消し去りたい過去の一つだ。
「あんた、顔は可愛いのに、もったいないね」
「か、可愛くないよ!可愛いっていうのはもっと、朔ちゃんみたいなことを言うんだよ!」
「誰、それ」
「ゲームのキャラ」
「・・・そんなだから、あんた更に不思議キャラが確立されていくんだよ。もっと一般人が分かるネタ言ってよ」
「ん~・・・TOLのクロエ?」
「分かんないって」
「じゃ、じゃあ・・・」
「もう、いいよ。仕方ないなぁ。私が旬の情報を教えてあげる」
 こうして奈津実ちゃんことなっちゃんに様々なことをレクチャーされる天ちゃんであった。


2007/09/28 (Fri)                  GS連載第九話 これってWデートですか?!
「遊園地?」
「そう。瑞希がせっかく誘ってあげたんだから、もちろん来てくれるわよね?」
「うん。それであと誰か来るの?」
「ええ。あと二人来るわ」
「誰が来るの?」
「それは今から誘いに行くから。当日になれば分かるからいいでしょう」
「うん」
 天ちゃんはのんびり構えていた。きっと女の子同士なんだろうと思っていたから。
 しかし、当日。残りの二人は男子だった。
「は、葉月くん?!瑞希サマ、残りの二人って・・・!!」
「そう。色サマと葉月くん。あなたも葉月くんがいたら、嬉しいでしょう?」
「わ、わーーー!!そんな大きな声で言っちゃダメだってばーーー!!」
「あなたの声が一番大きいわよ」
「あ・・・ごめんなさい」
 まさか葉月くんが来るとは思っていなかった天ちゃん。格好がいつも葉月くんと遊ぶ時より手抜きにしてしまったことを少し後悔した。と言っても、おでかけ用に変わりはないが。
「君が噂の『天ちゃん』だね。初めまして」
「うん、初めまして。三原くん」
 天ちゃんも三原くんのことは知っていたらしい。天ちゃんの目から見ても、三原くんは変わった人だった。
 とりあえず遊園地に入った変わった面々は、まずジェットコースターに乗ることにした。もちろん、天ちゃんは葉月くんと乗ることにした。
「なぁ・・・『サマ』付けするのでも流行ってるのか?」
「へ?」
「お前もあいつも『サマ』って付けてたけど」
「うーん・・・流行ってるっていうか・・・瑞希サマは瑞希サマなんだよ!!」
 わけが分からない回答をする天ちゃん。葉月くんもよく分からなかったので、「ふーん・・・」とだけ返した。
 そしてジェットコースターを存分に味わった天ちゃんは、次にメリーゴーランドに乗ることにした。普通にメリーゴーランドは高校生になって乗るのは有り得ないが、この面々でそう思ったのは葉月くんだけだった。
「恥ずかしくないのか?これ」
「だって可愛いし、まるでお姫様になれたみたいで嬉しいもん♪」
 天ちゃんは嬉しそうに笑った。そんな顔されてはメリーゴーランドの批判なんて出来るわけがない葉月くんであった。そして天ちゃんはメリーゴーランドに乗っている葉月くんが本物の王子様に見えたとか・・・。
 最後は観覧車に乗った。遊園地に来たら必ず乗ってしまうもの。もちろん、天ちゃんは葉月くんと一緒だ。
「高いねぇ・・・」
「ああ・・・」
「これが高速で回転したら面白いだろうね」
「危ないだろ」
 天ちゃんはかなりの絶叫系好きのようだ。
 こうしてあっと言う間に1日が過ぎていった。
「今日は楽しかったわ。また今度行きましょう」
「うん。今日は誘ってくれてありがとう、瑞希サマ」
 天ちゃんにとっても、瑞希サマにとっても最高の1日となったようだ。


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