乙女ゲームのことやら色々よろずに日々思いついたことなどをつらつら書いております。ノーマルも勿論好きですが、腐ってるのも好きなので、苦手な人は注意。
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
「だ~れも~ほし~くない~♪ だ~れも~あい~たくない~♪ は~かない~きりさ~めの~♪ ま~ゆに~とっじこ~もる~♪」
天ちゃん、上機嫌で後ろ向きソングを口ずさむ。現在同人活動中。天ちゃんの人生の半分以上の財産はグッズに食い潰されていると言っても過言ではない。そのほかにも色々飛んでますとも。
―ちゃ~ら~ら~ららら~らら~らら~らちゃら~らら~らら~らら~ら―(中島美嘉のfind the way SEEDのEDテーマ)
「あれ?電話だ・・・もしも~し」
『誰だ?』
「え?その美声は葉月くん?!」
声一つで当てられる天ちゃんはすごい。いや、美声の持ち主である葉月がすごいのか。
『・・・ああ、お前か』
葉月も天ちゃんの反応で何となく分かったらしい。
「どうして葉月くんが私のアドレスを?」
『いや、通りすがりの小学生に渡されて・・・』
(あ、それ尽だ・・・だって私のアドレス知ってる小学生なんて尽しかいないもん!)
もっと犯罪的なこととかは考えないのだろうか。天ちゃんの頭は平和である。
『どうかしたのか?』
「いや、何でもないよ!」
しかしそんな変な弟がいるとバレたら、天ちゃんとしてはイメージが悪い。隠すことにした。
「でも葉月くん、よく電話なんてしたね。知らないアドレスでしょ?」
『なんか・・・かけなきゃいけない気がして・・・』
「そ、そっか・・・あ、折角だから携帯のアドレスも教えて!」
『ああ。じゃあ、俺が送るからアドレスを言え』
「うん、えっとね・・・!」
天ちゃんは大変なことに気がついた。アドレスを口に出して言えるわけがない。何故なら『lovelove69271827@・・・』(ラブラブムクツナヒバツナ)なのだから。言えるわけがない。
「は、葉月くんのを教えて!!私、記憶出来るから!!」
『あ、ああ・・・』
どうにかアドレスを入手出来た天ちゃん。
『じゃあ・・・』
「うん、またね」
天ちゃんは電話が切れたのを確認して、叫んだ。
「やった――――――――!!葉月くんのアドレスゲット―――――!!」
これがあれば葉月くんを遊びに誘うことが出来る。もっと仲良くなれる。天ちゃんは近所迷惑顧みず、喜びを体で表現していた。
天ちゃん、上機嫌で後ろ向きソングを口ずさむ。現在同人活動中。天ちゃんの人生の半分以上の財産はグッズに食い潰されていると言っても過言ではない。そのほかにも色々飛んでますとも。
―ちゃ~ら~ら~ららら~らら~らら~らちゃら~らら~らら~らら~ら―(中島美嘉のfind the way SEEDのEDテーマ)
「あれ?電話だ・・・もしも~し」
『誰だ?』
「え?その美声は葉月くん?!」
声一つで当てられる天ちゃんはすごい。いや、美声の持ち主である葉月がすごいのか。
『・・・ああ、お前か』
葉月も天ちゃんの反応で何となく分かったらしい。
「どうして葉月くんが私のアドレスを?」
『いや、通りすがりの小学生に渡されて・・・』
(あ、それ尽だ・・・だって私のアドレス知ってる小学生なんて尽しかいないもん!)
もっと犯罪的なこととかは考えないのだろうか。天ちゃんの頭は平和である。
『どうかしたのか?』
「いや、何でもないよ!」
しかしそんな変な弟がいるとバレたら、天ちゃんとしてはイメージが悪い。隠すことにした。
「でも葉月くん、よく電話なんてしたね。知らないアドレスでしょ?」
『なんか・・・かけなきゃいけない気がして・・・』
「そ、そっか・・・あ、折角だから携帯のアドレスも教えて!」
『ああ。じゃあ、俺が送るからアドレスを言え』
「うん、えっとね・・・!」
天ちゃんは大変なことに気がついた。アドレスを口に出して言えるわけがない。何故なら『lovelove69271827@・・・』(ラブラブムクツナヒバツナ)なのだから。言えるわけがない。
「は、葉月くんのを教えて!!私、記憶出来るから!!」
『あ、ああ・・・』
どうにかアドレスを入手出来た天ちゃん。
『じゃあ・・・』
「うん、またね」
天ちゃんは電話が切れたのを確認して、叫んだ。
「やった――――――――!!葉月くんのアドレスゲット―――――!!」
これがあれば葉月くんを遊びに誘うことが出来る。もっと仲良くなれる。天ちゃんは近所迷惑顧みず、喜びを体で表現していた。
PR
「あの・・・すみません、教室どこですか?」
天ちゃんの特技はしょうも無いところで迷子になることだ。教室は目の前にあるというのに、気付かない。
「あなた、目の前にあるでしょう。あそこよ」
「あ、ありがとう。えっと・・・」
「有沢志穂よ」
「ありがとう、有沢さん」
「あなたは有名な高等部からの入学生よね?」
「ゆうめい・・・?」
「そう、主席で合格して、さっきの入学式で盛大に転んだ子」
「あうぅ・・・」
一生に一度の場面でそんなことをしてしまう。それが天ちゃんだ。
「あ、有沢さんは葉月くんって知ってる?」
天ちゃんは葉月との出会いを運命だと信じてる。葉月のことを知りたくて仕方が無い。
「中等部からあがってきた人で葉月珪を知らない人はいないわ。成績優秀、スポーツ万能で、最近はモデルまでやってるらしいし・・・」
「そ、それじゃ、やっぱりモテモテだよね・・・」
「さあ、それはどうかしら」
「え?どういうこと?」
「いつも無愛想だから、周りに人がいるところを見たことがないし、みんな敬遠してるみたい」
「へぇ・・・」
天ちゃんにとってはありがたいことだと思ってもいいのだろうか。とりあえず、容易に葉月と接触できることは分かった。
そして図太くも有沢さんのアドレスを聞き出した天ちゃん。ホームルームでまた恥ずかしい思いはしたものの、無事入学式が終わった・・・と思ったら、放課後。
「ひゃあっ!!」
転んでしまった。そして天ちゃんが転ぶときは決まって特別な時だ。
「あなた、何をしているの?そこにいたら邪魔よ」
「す、すみましぇん・・・」
顔面からダイブしたせいか鼻を擦りむいてしまったらしい。
「あら、あなた怪我してるじゃない。ギャルソン!この子の手当てをしてあげて」
「はい、お嬢様」
ギャルソンと呼ばれたおじいさんは天ちゃんを手際よく治療してくれた。親切な人達だと天ちゃんは感動していた。
「ありがとうございます、ギャルソンさん、あと・・・どなたですか?」
「あなた、瑞希を知らないの?」
「う、うん・・・今日からはば学の生徒だから・・・」
「そう、それなら瑞希を知らなくて当然ね。須藤瑞希。瑞希は学園のエトワールなの」
「エドワード?」
「違う!!憧れってこと!!」
「へえ・・・すごいねえ・・・」
本気で感動する天ちゃん。その様子に満足したのか瑞希は機嫌良く言った。
「本当は瑞希は人気者だから特定の人と仲良くはしないんだけど、あなたは特別仲良くしてあげる」
「わあいvやったぁ!」
「じゃあ・・・ギャルソン、行くわよ」
「はい、お嬢様・・・どうかお嬢様と仲良くしてあげて下さいね」
「はい!とても名誉です!!」
瑞希が去った後、天ちゃんは一人で帰宅し、部屋に篭ってあれこれ考えていた。
(どうして葉月くんはモテないんだろう・・・学園でだけなのかもしれないけど。知りたいなあ、葉月くんのこと)
「ただいまー!姉ちゃん、無事?」
「無事だよぅ。毎回そんなこと聞かなくても大丈夫なのに・・・」
「大丈夫じゃないから聞いてるんだよ。どう?いい男いた?」
「尽には関係ないじゃん!」
「あるよ!姉ちゃんが彼氏でも作ったら、俺は姉ちゃんのお守りから開放されるんだもん」
「別に尽に迷惑かけてないじゃん!」
「かけてるから言ってるんだよ」
と不毛な争いをして、長い一日が終わった。
天ちゃんの特技はしょうも無いところで迷子になることだ。教室は目の前にあるというのに、気付かない。
「あなた、目の前にあるでしょう。あそこよ」
「あ、ありがとう。えっと・・・」
「有沢志穂よ」
「ありがとう、有沢さん」
「あなたは有名な高等部からの入学生よね?」
「ゆうめい・・・?」
「そう、主席で合格して、さっきの入学式で盛大に転んだ子」
「あうぅ・・・」
一生に一度の場面でそんなことをしてしまう。それが天ちゃんだ。
「あ、有沢さんは葉月くんって知ってる?」
天ちゃんは葉月との出会いを運命だと信じてる。葉月のことを知りたくて仕方が無い。
「中等部からあがってきた人で葉月珪を知らない人はいないわ。成績優秀、スポーツ万能で、最近はモデルまでやってるらしいし・・・」
「そ、それじゃ、やっぱりモテモテだよね・・・」
「さあ、それはどうかしら」
「え?どういうこと?」
「いつも無愛想だから、周りに人がいるところを見たことがないし、みんな敬遠してるみたい」
「へぇ・・・」
天ちゃんにとってはありがたいことだと思ってもいいのだろうか。とりあえず、容易に葉月と接触できることは分かった。
そして図太くも有沢さんのアドレスを聞き出した天ちゃん。ホームルームでまた恥ずかしい思いはしたものの、無事入学式が終わった・・・と思ったら、放課後。
「ひゃあっ!!」
転んでしまった。そして天ちゃんが転ぶときは決まって特別な時だ。
「あなた、何をしているの?そこにいたら邪魔よ」
「す、すみましぇん・・・」
顔面からダイブしたせいか鼻を擦りむいてしまったらしい。
「あら、あなた怪我してるじゃない。ギャルソン!この子の手当てをしてあげて」
「はい、お嬢様」
ギャルソンと呼ばれたおじいさんは天ちゃんを手際よく治療してくれた。親切な人達だと天ちゃんは感動していた。
「ありがとうございます、ギャルソンさん、あと・・・どなたですか?」
「あなた、瑞希を知らないの?」
「う、うん・・・今日からはば学の生徒だから・・・」
「そう、それなら瑞希を知らなくて当然ね。須藤瑞希。瑞希は学園のエトワールなの」
「エドワード?」
「違う!!憧れってこと!!」
「へえ・・・すごいねえ・・・」
本気で感動する天ちゃん。その様子に満足したのか瑞希は機嫌良く言った。
「本当は瑞希は人気者だから特定の人と仲良くはしないんだけど、あなたは特別仲良くしてあげる」
「わあいvやったぁ!」
「じゃあ・・・ギャルソン、行くわよ」
「はい、お嬢様・・・どうかお嬢様と仲良くしてあげて下さいね」
「はい!とても名誉です!!」
瑞希が去った後、天ちゃんは一人で帰宅し、部屋に篭ってあれこれ考えていた。
(どうして葉月くんはモテないんだろう・・・学園でだけなのかもしれないけど。知りたいなあ、葉月くんのこと)
「ただいまー!姉ちゃん、無事?」
「無事だよぅ。毎回そんなこと聞かなくても大丈夫なのに・・・」
「大丈夫じゃないから聞いてるんだよ。どう?いい男いた?」
「尽には関係ないじゃん!」
「あるよ!姉ちゃんが彼氏でも作ったら、俺は姉ちゃんのお守りから開放されるんだもん」
「別に尽に迷惑かけてないじゃん!」
「かけてるから言ってるんだよ」
と不毛な争いをして、長い一日が終わった。
「姉ちゃん!早く用意しなきゃ遅刻するよ!!」
「わわっ!もう、急かさないでよ!!」
天ちゃんは入学式に急いでいた。本名は天という文字など一切つかない。ただあだ名が天ちゃんなのだ
そもそも天ちゃんのあだ名の由来はというと、『天然ちゃん』からきている。それほど天然なのだ。そのくせ、高校受験で見事主席だったりするあたり、人生というものは不公平であると誰もが思うだろう。
「いってきまーす!!」
「大丈夫かなあ・・・」
天ちゃんの足は速い。運動神経も抜群なのだ。ただ時々・・・。
「きゃあ!!いった~い・・・」
勢いのあまり電柱にぶつかったりもするが。
天ちゃんの足にかかれば、はばたき学園もあっと言う間に着いてしまう。天ちゃんは折角時間が余ったのだからと、探検しようと思い立った。
「わ~・・・教会だぁ・・・扉開かないかな・・・」
ちょっと無理に引っ張れば開く気がしたので、強く引っ張るがびくともしない。(当たり前だ。)
「おい・・・」
「きゃあっ?!」
人がいた驚きと手を取っ手から離してしまったことが相まって、天ちゃんはすっ転んだ。
「うぅ~・・・」
天ちゃんは見上げた。目線の先には美しい王子様がいた。
「・・・どうした?手、貸せよ」
(王子様だ!!王子様が降臨した!!)
天ちゃんはそう思った。差し出された手を恐る恐る握った。
「あ、あの・・・!」
「入学式、そろそろだろ」
「あ!!」
天ちゃんは急いで行こうとしたが、王子様(天ちゃん曰く)が来ない。
「あなたは行かないの?」
「俺は・・・ここで入学式」
「?」
不思議っ子天ちゃんにも分からないことを言う王子様である。
「あの・・・名前は?」
「葉月珪」
「ありがとう。私は・・・」
これが天ちゃんと王子の出会い。
運命の出会いの始まりだった・・・。
「わわっ!もう、急かさないでよ!!」
天ちゃんは入学式に急いでいた。本名は天という文字など一切つかない。ただあだ名が天ちゃんなのだ
そもそも天ちゃんのあだ名の由来はというと、『天然ちゃん』からきている。それほど天然なのだ。そのくせ、高校受験で見事主席だったりするあたり、人生というものは不公平であると誰もが思うだろう。
「いってきまーす!!」
「大丈夫かなあ・・・」
天ちゃんの足は速い。運動神経も抜群なのだ。ただ時々・・・。
「きゃあ!!いった~い・・・」
勢いのあまり電柱にぶつかったりもするが。
天ちゃんの足にかかれば、はばたき学園もあっと言う間に着いてしまう。天ちゃんは折角時間が余ったのだからと、探検しようと思い立った。
「わ~・・・教会だぁ・・・扉開かないかな・・・」
ちょっと無理に引っ張れば開く気がしたので、強く引っ張るがびくともしない。(当たり前だ。)
「おい・・・」
「きゃあっ?!」
人がいた驚きと手を取っ手から離してしまったことが相まって、天ちゃんはすっ転んだ。
「うぅ~・・・」
天ちゃんは見上げた。目線の先には美しい王子様がいた。
「・・・どうした?手、貸せよ」
(王子様だ!!王子様が降臨した!!)
天ちゃんはそう思った。差し出された手を恐る恐る握った。
「あ、あの・・・!」
「入学式、そろそろだろ」
「あ!!」
天ちゃんは急いで行こうとしたが、王子様(天ちゃん曰く)が来ない。
「あなたは行かないの?」
「俺は・・・ここで入学式」
「?」
不思議っ子天ちゃんにも分からないことを言う王子様である。
「あの・・・名前は?」
「葉月珪」
「ありがとう。私は・・・」
これが天ちゃんと王子の出会い。
運命の出会いの始まりだった・・・。