乙女ゲームのことやら色々よろずに日々思いついたことなどをつらつら書いております。ノーマルも勿論好きですが、腐ってるのも好きなので、苦手な人は注意。
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冬であるというのに、珍しく晴れた日。人々が喜びで満たされている時に、ジャンダルムはある場所に行く。家族の墓へと花を手向けに行くのだ。
こんな日に兄は死んだ。そんなに昔のことではない。だからだろうか。鮮明に覚えているのだ。兄が死んだ日を・・・。
「兄上!!」
レニーラントが戻ってきたという知らせを聞いて駆けつけた時にはもう、手遅れだった。見て分かるほどの傷を負っていた。ジャンダルムは兄の手を握り、涙を流した。
「どうして・・・」
「・・・仕方が無いんだよ、ジャン・・・」
レニーラントの口調は以外にもはっきりとしていた。そして優しかった。
「これも・・・自分で選んだことだから・・・」
「兄上・・・」
「ごめんな・・・俺が戦争を止めていたら、この国がこんなに攻め入られることはなかったかもしれない・・・お前だって悲しまずに済んだかもしれない・・・それなのに、俺は戦争を止めることなんか出来なかった・・・」
兄にこんな風に謝られることはジャンダルムにとって想定外なことだった。レニーラントはいつもジャンダルムにとって頼りがいのある兄であり、尊敬する兄だった。彼のようになりたいと何度思ったことか・・・。
「父上の日記に書いてあったことなんか・・・読むんじゃなかったな・・・あんなこと書かれてあったんじゃ、父上の意思を無視するなんて出来ないじゃないか・・・」
「・・・?」
「ジャン・・・これからはお前が好きにしていい。お前の意志で動いていい・・・降伏するのも・・・いいんだよ」
「兄上・・・もう喋らないで・・・」
「お前の幸せを心から・・・願っているよ・・・」
そう言うとレニーラントは目を閉じ、眠っているかのように穏やかな顔で死んでいった。
ジャンダルムは兄の葬儀が終わってからすぐに父の日記を探した。ジャンダルムは探し物を見つけることは下手だったが、時間をかけて探せば見つかるものだ。
読むと、そこには戦争を始めた理由や感情が書かれていた。
『April ジャンダルムは隣国に婿入りさせるという約束であったというのに、かの国はそれを守るつもりはないようだ。何のために本人の意思を無視し婚約させたのか、分からない。私はジャンダルムの為にしたのだ。隣の国は暖かい国だ。ジャンダルムにとって過ごしやすいと思って、婚約させたというのに・・・』
『July あの国はどうしてもジャンダルムをいさせる気はないらしい。かくなる上は侵略か。いや、出来れば避けたい。ジャンダルムは婚約者と好き合っているのだから』
『September ジャンダルムが熱を出して倒れた。一週間経ったというのに、未だに高熱が続いている。この国は寒すぎる。暖炉で部屋を暖めようにも、そうするとだんだん空気が悪くなる。それでは病気は治らない。どうしたらいいものか。我が愛しの息子を死なせたくはない』
『December 私は戦争を始めることにする。表向きは領土拡大ということにしておく。そうしないと国民にも示しがつかない。亡き妻がこれを知ったらどう思うだろう。でもどうか、責めても構わないから見守っていてほしいと願う。これを見るのは、私と私の妻だけだ。他の者は見る必要もない』
これを読んだジャンダルムは戦争の原因は自分にあったのだということを初めて知った。兄もこれを読んだのだろう。だから戦争を止めなかったのだ。
だったら戦争に終止符を打つのは自分の役目だ。自分の命は望まれた命だ。簡単に散らすことは許されない。それなら進むだけだ。父や兄の分まで。例えそれが間違っていたとしても、自分の中では正しいと思う答えなのだから。
「父上、兄上・・・戦争はもうすぐ終わります。終わらせてみせます。我が国の勝利という形で・・・」
ジャンダルムはこの戦争で意外な才能を開花させていた。戦争の才能・・・ジャンダルムにとってはいらない才能だったが、今となっては必要なものだ。自分の望みを叶える為には・・・。
こんな日に兄は死んだ。そんなに昔のことではない。だからだろうか。鮮明に覚えているのだ。兄が死んだ日を・・・。
「兄上!!」
レニーラントが戻ってきたという知らせを聞いて駆けつけた時にはもう、手遅れだった。見て分かるほどの傷を負っていた。ジャンダルムは兄の手を握り、涙を流した。
「どうして・・・」
「・・・仕方が無いんだよ、ジャン・・・」
レニーラントの口調は以外にもはっきりとしていた。そして優しかった。
「これも・・・自分で選んだことだから・・・」
「兄上・・・」
「ごめんな・・・俺が戦争を止めていたら、この国がこんなに攻め入られることはなかったかもしれない・・・お前だって悲しまずに済んだかもしれない・・・それなのに、俺は戦争を止めることなんか出来なかった・・・」
兄にこんな風に謝られることはジャンダルムにとって想定外なことだった。レニーラントはいつもジャンダルムにとって頼りがいのある兄であり、尊敬する兄だった。彼のようになりたいと何度思ったことか・・・。
「父上の日記に書いてあったことなんか・・・読むんじゃなかったな・・・あんなこと書かれてあったんじゃ、父上の意思を無視するなんて出来ないじゃないか・・・」
「・・・?」
「ジャン・・・これからはお前が好きにしていい。お前の意志で動いていい・・・降伏するのも・・・いいんだよ」
「兄上・・・もう喋らないで・・・」
「お前の幸せを心から・・・願っているよ・・・」
そう言うとレニーラントは目を閉じ、眠っているかのように穏やかな顔で死んでいった。
ジャンダルムは兄の葬儀が終わってからすぐに父の日記を探した。ジャンダルムは探し物を見つけることは下手だったが、時間をかけて探せば見つかるものだ。
読むと、そこには戦争を始めた理由や感情が書かれていた。
『April ジャンダルムは隣国に婿入りさせるという約束であったというのに、かの国はそれを守るつもりはないようだ。何のために本人の意思を無視し婚約させたのか、分からない。私はジャンダルムの為にしたのだ。隣の国は暖かい国だ。ジャンダルムにとって過ごしやすいと思って、婚約させたというのに・・・』
『July あの国はどうしてもジャンダルムをいさせる気はないらしい。かくなる上は侵略か。いや、出来れば避けたい。ジャンダルムは婚約者と好き合っているのだから』
『September ジャンダルムが熱を出して倒れた。一週間経ったというのに、未だに高熱が続いている。この国は寒すぎる。暖炉で部屋を暖めようにも、そうするとだんだん空気が悪くなる。それでは病気は治らない。どうしたらいいものか。我が愛しの息子を死なせたくはない』
『December 私は戦争を始めることにする。表向きは領土拡大ということにしておく。そうしないと国民にも示しがつかない。亡き妻がこれを知ったらどう思うだろう。でもどうか、責めても構わないから見守っていてほしいと願う。これを見るのは、私と私の妻だけだ。他の者は見る必要もない』
これを読んだジャンダルムは戦争の原因は自分にあったのだということを初めて知った。兄もこれを読んだのだろう。だから戦争を止めなかったのだ。
だったら戦争に終止符を打つのは自分の役目だ。自分の命は望まれた命だ。簡単に散らすことは許されない。それなら進むだけだ。父や兄の分まで。例えそれが間違っていたとしても、自分の中では正しいと思う答えなのだから。
「父上、兄上・・・戦争はもうすぐ終わります。終わらせてみせます。我が国の勝利という形で・・・」
ジャンダルムはこの戦争で意外な才能を開花させていた。戦争の才能・・・ジャンダルムにとってはいらない才能だったが、今となっては必要なものだ。自分の望みを叶える為には・・・。
水泳大会(学校行事)の選手になっちゃったよ・・・orz
泳げねえ・・・。
息継ぎなんて知りません(ォィ)
泳げねえ・・・。
息継ぎなんて知りません(ォィ)
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