乙女ゲームのことやら色々よろずに日々思いついたことなどをつらつら書いております。ノーマルも勿論好きですが、腐ってるのも好きなので、苦手な人は注意。
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
※腐向けなので、一旦下げます。読まなくても一つずつ完結しているので大丈夫だと思います。
「カボチャ?ああ、伝ならあるぜ。聞いてくるから、ちょっと待っててくれ」
そう言って龍馬が出ていき、一人残された瞬は菓子を適当に身繕い、宿で待っていた。菓子はゆきが好む物を用意して、悪戯はされない程度に4人分。ゆきとチナミと総司と、おそらくゆきと行動を共にするであろう都の分を。
「しゅーん、貰ってきたぜ!」
「……手間かけたな」
「いいって!はろうぃんとやらにいるんだろう?」
「必ずと言うわけではないだろうが。……魔除けに使うものらしい」
ゆき達が使うのはあくまで形式めいたもののためだが。と瞬は付け加えた。
「へぇ……どう作るんだ?」
「カボチャをくり貫いて……」
瞬は何気なく筆を取り、描いてみせる。
「なかなか変わったもんだな……少し怖くないか?」
「怖くていいんだ。悪霊を寄せ付けない為のものだから」
「へえ……」
瞬は早速作業に取り掛かる。中身はもったいないので、後で台所でも借りて一品作ろうと考える。
その様子を龍馬はジッと見ていた。が、暇なのか瞬に話しかけ始めた。
「なぁ、瞬。そもそもはろうぃんってやつは何の祭りなんだ?」
「……元は収穫祭だ。ただ別の祭りと混ざって、菓子を貰いに練り歩くようになった」
「カボチャは魔除けなんだろう?」
「別の祭りは死者の日だ。死者の為に祈る。その為、悪霊が入らないように……らしい」
瞬も詳しくは知らないが。龍馬の何故、どうしての質問に答えても答えなくても面倒なのだが、どうせ龍馬は瞬の傍から離れるつもりはないようなので、瞬も無視するよりは答えた方が面倒ではないと思った。無視したら無視したで、龍馬は気をひこうとあれやこれやし始めるだろうから。
「そうだ、瞬」
「……何だ?」
「とりっくおあとりーと……だったか?」
アーネストが吹き込んだのだろう、と瞬はおおよその見当はついたが、見当がついたところで後の祭りである。
「……それは子どもが言う言葉だ」
「いいじゃねえか、別に。な?菓子はないのかい?」
ないことくらい分かっている筈だ。瞬は人数分しか用意していないのだから。余りが出ても瞬は食べないし、そもそも手持ちも多くない。
「……妙なことはするなよ」
「分かってるって。嫌われたいわけじゃないからな」
龍馬は瞬に近付く。瞬は何をしようとしているのかと身構え、龍馬をジッと見る。
瞬の髪を掻き分けるように耳元に手を伸ばし、顔がぶつかりそうな程近くなり、瞬は思わず目を瞑った。
柔らかなものが触れたのは額で、瞬が目を開けた時には龍馬が照れ臭そうに笑っていて、瞬も恥ずかしくなり、思わず顔を逸らした。
一応龍瞬長編の第五話の頃くらいの二人設定なので、そこそこに甘い。
だが、龍馬さんのヘタレ度が増してますので、もっとすごいのがくると瞬兄は思ってたのは、瞬兄だけの秘密ですw
そう言って龍馬が出ていき、一人残された瞬は菓子を適当に身繕い、宿で待っていた。菓子はゆきが好む物を用意して、悪戯はされない程度に4人分。ゆきとチナミと総司と、おそらくゆきと行動を共にするであろう都の分を。
「しゅーん、貰ってきたぜ!」
「……手間かけたな」
「いいって!はろうぃんとやらにいるんだろう?」
「必ずと言うわけではないだろうが。……魔除けに使うものらしい」
ゆき達が使うのはあくまで形式めいたもののためだが。と瞬は付け加えた。
「へぇ……どう作るんだ?」
「カボチャをくり貫いて……」
瞬は何気なく筆を取り、描いてみせる。
「なかなか変わったもんだな……少し怖くないか?」
「怖くていいんだ。悪霊を寄せ付けない為のものだから」
「へえ……」
瞬は早速作業に取り掛かる。中身はもったいないので、後で台所でも借りて一品作ろうと考える。
その様子を龍馬はジッと見ていた。が、暇なのか瞬に話しかけ始めた。
「なぁ、瞬。そもそもはろうぃんってやつは何の祭りなんだ?」
「……元は収穫祭だ。ただ別の祭りと混ざって、菓子を貰いに練り歩くようになった」
「カボチャは魔除けなんだろう?」
「別の祭りは死者の日だ。死者の為に祈る。その為、悪霊が入らないように……らしい」
瞬も詳しくは知らないが。龍馬の何故、どうしての質問に答えても答えなくても面倒なのだが、どうせ龍馬は瞬の傍から離れるつもりはないようなので、瞬も無視するよりは答えた方が面倒ではないと思った。無視したら無視したで、龍馬は気をひこうとあれやこれやし始めるだろうから。
「そうだ、瞬」
「……何だ?」
「とりっくおあとりーと……だったか?」
アーネストが吹き込んだのだろう、と瞬はおおよその見当はついたが、見当がついたところで後の祭りである。
「……それは子どもが言う言葉だ」
「いいじゃねえか、別に。な?菓子はないのかい?」
ないことくらい分かっている筈だ。瞬は人数分しか用意していないのだから。余りが出ても瞬は食べないし、そもそも手持ちも多くない。
「……妙なことはするなよ」
「分かってるって。嫌われたいわけじゃないからな」
龍馬は瞬に近付く。瞬は何をしようとしているのかと身構え、龍馬をジッと見る。
瞬の髪を掻き分けるように耳元に手を伸ばし、顔がぶつかりそうな程近くなり、瞬は思わず目を瞑った。
柔らかなものが触れたのは額で、瞬が目を開けた時には龍馬が照れ臭そうに笑っていて、瞬も恥ずかしくなり、思わず顔を逸らした。
一応龍瞬長編の第五話の頃くらいの二人設定なので、そこそこに甘い。
だが、龍馬さんのヘタレ度が増してますので、もっとすごいのがくると瞬兄は思ってたのは、瞬兄だけの秘密ですw
PR
// この記事にコメントする //